うにょのブログ

基本的に読書

妄想代理人と体験の回避

 

 

 『妄想代理人』というアニメがあります。『パーフェクトブルー』や『パプリカ』などを手掛けた今敏監督の作品です。妄想代理人を以前に視聴したことがあるのですが、なんだか気味の悪い作品だと思いつつも、僕にとってその気味の悪さが好みでした。

  それから長い年月が経ち、ふとしたときに、以下のツイートを拝見しました。

  武藤さんはアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の日本の研究者です。そのACTのキーとなる概念である「体験の回避」が『妄想代理人』で疑似体験的に理解できるようです。ACTでは、メタファーをよく用いるため、このような形で理解するのは非常に相性がよいのではないでしょうか。

 

 このツイートを拝見した後、妄想代理人についての記憶が曖昧であったため、考察サイトや今敏監督のサイトを拝見して、武藤さんがおっしゃっていることが僕の範囲で理解できました。以下のサイトがわかりやすいです。

アニメ感想「妄想代理人」を見て思うこと。見る価値あったが結構へこむ。

「妄想代理人」とは一体なんだったのか | ☆

妄想の一「趣味の産物」-その1- - KON'S TONE

 

 妄想代理人では、少年バットという通り魔が次々に人を襲っていく。しかし、実は、その少年バットは、甘えを正当化するための妄想の産物なのである。少年バットに襲われたから自分はこうなってしまって、自分は被害者なんだという感じに。短期的にはそれでメリットがあるのだろうけど、長期的に少年バットという存在に逃げていると手が負えなくなってしまう。この辺も、体験の回避のメタファーになっている。

 『妄想代理人』のOPが好みで最近よく聴いているんだけど、そのたびに、「言い訳しないで逃げずに立ち向かえよ」「自分の責任を引き受けろよ」って感じに言われている気がして、しんどいんだけど、大切なメッセージを受け取っているような気がして元気づけられる。