うにょのブログ

心理学、セクシュアリティ、茶道、パレオなど

セクシュアルマイノリティ女性におけるソーシャルサポートと自殺リスクの関係性

Tabaac, A. R., Perrin, P. B., & Rabinovitch, A. E. (2016). The relationship between social support and suicide risk in a national sample of ethnically diverse sexual minority women. Journal of Gay & Lesbian Mental Health, 20, 116-126.

 セクシュアルマイノリティ女性(Sexual Minority Women:SMW)は、ヘテロセクシュアル女性より3倍以上自殺念慮を報告し、2倍傾向が自殺を企図する傾向ある。SMWは、異性愛主義と性差別主義のような出来事を経験するから、セクシュアルマイノリティ男性とは異なるみたい。LGBの人々にとって、ソーシャルサポートが精神的な健康にいいよ! ということが質的・量的研究によってわかっている。

 この研究の目的は、民族的に多様なSMWのサンプルにおいて、3種類のソーシャルサポートと自殺念慮、自殺企図の関係性について調べることだった。3種類というのは、家族からのソーシャルサポート、友人からのソーシャルサポート、重要な他者からのソーシャルサポートの3つ。レズビアンバイセクシュアル・クィア・その他のヘテロセクシュアルではないシスジェンダーの女性がオンライン調査で18歳から66歳までの150人集まった(M=31.9)。ソーシャルサポート、自殺念慮、自殺企図に関するアンケートに答えてもらった。

 少なくとも過去に1回、参加者の72%が自殺念慮を抱いたことがあり、23.3%が自殺企図に至ったと報告した。データを統計的に分析した結果、社会経済的地位を統制すると、ソーシャルサポートは、過去の自殺念慮のばらつきの12.3%を説明し、自殺企図のばらつきの10.7%を説明した。また、この分析において、過去の自殺念慮と家族と重要な他者からのソーシャルサポートは独自に逆に関係しており、自殺企図と家族からのショーシャルサポートは独自に逆に関係していた。つまり、家族からのソーシャルサポートは大切だよ! ってことですかね。相関においては、年齢や教育水準よりも社会経済的地位がほかのものと関係しているようです。

 僕的にはソーシャルサポートは家族からだけでなく全般的に大切だなあと思うところです。僕に関していうと、セクマイの友人に自分のことを開示してから、なんだか自分のことをより受容できるようになりました。ソーシャルサポートといっても、道具的とか情緒的とか色々種類がありますので、さまざまな点から大切なのだと思います。