うにょのブログ

心理学、セクシュアリティ、茶道、パレオなど

茶道に関する本を読んだ

 茶道を再開して約1か月が経った。高校生のときに茶道をやっていたが(あまり真面目に取り組んでいなかった)、それ以来、茶道からまったく離れていたので、作法やらなにやら完全に忘れていると思っていた。しかし、案外身体が覚えているので驚きだった。

 

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

 

  この本『日日是好日』の中でも、頭で覚えるのではなく、身体で覚えることに念をおしているシーンがある。そのシーンを読んで、たしかに身体で覚えたものは案外忘れないなあと自分の体験を振り返った。

 この本に関していうと、非常によい本だ。著者が茶道を始めて25年の間、体験してきたことがエッセイとして書かれている。この本を読むと、茶道をやりたくなってくるし、人生の壮大さを感じるというか、すべてを受け入れられるような、そういう気持ちになってくる。非常によい本なので、再読し、またブログで取り上げたい。

 

岡倉天心『茶の本』 2015年1月 (100分 de 名著)

岡倉天心『茶の本』 2015年1月 (100分 de 名著)

 

  岡倉天心の『茶の本』を噛み砕いた本。この本は、もともとはEテレで放送されている『100分de名著』という番組のテキストとして作られた。すなわち、『茶の本』が『100分de名著』で取り上げられたのだ。余談であるが、この『100分de名著』は、かなりよい番組だと思う。その内容は、専門家を読んで、1か月に1冊の名著を毎週少しずつ読み解いていくというものである。難しい本も分かった気になれる・・・。現在は、バートランドラッセルの『幸福論』を取り上げていますよ。ぜひ、見てみてはいかがでしょうか。

 さて、この本から学んだこととしては、茶は道教と禅に影響を受けていることだ。そして、茶に影響を与えた道教の中心的な教えは、「相対性の認識」と「不完全性の美学」である。禅においても相対性を重要視し、日常茶飯のひとつひとつが修行だとみなされている。そのため、「茶道の理念はことごとく、暮らしの細々とした事柄のうちに偉大さを見出すというこの禅の考え方に由来する。道教によって美学的理念の基礎が築かれ、禅によってそれが具体化されたのである」とも書いてある。

 

現代語訳 禅茶録

現代語訳 禅茶録

 

  この本は、シンプルながらエッセンスが詰まっているような本だった。そのエッセンスは、おそらく1章のサブタイトルにある「茶道とは本来の自己を発見すること」に表れている。茶道は禅のひとつのあり方であり、「本来の自己を悟る」ための方便だという。ここら辺は、現代的にいうとマインドフルネスなのかなあという感じもする。また、この本には、英訳もついている。少し引用してみよう。

  There is no part of the tea ceremony that is not Zen. This truth is expressed eloquently in the following line from a poem, "To know the taste of tea is to know the taste of Zen."

 

 最近は、本当の自分は何なのか、とか、自分は何を望んでいるのか、とかよく考える。僕が優柔不断すぎるせいである。その優柔不断さは、それ自体が僕の性質なのか、または、今まで感情を抑え込んできた結果なのか。もっと自分の気持ちに敏感にならなきゃなあ・・・。